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Love from Chieko Yanagitani in Greater Vancouver
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差出人: cyanagitani@telus.net <cyanagitani@telus.net>
送信日時: 2018年1月9日 3:06
宛先: cyanagitani@hotmail.com
件名: : CliffroseLetter 83 2015.Dec.31 Net とChieko
 
 

From: Chieko Yanagitani [mailto:cyanagitani@telus.net]
Sent: Monday, January 4, 2016 12:39 PM
To: Undisclosed-Recipient:;
Subject: CliffroseLetter
 83 2015.Dec.31 Net Chieko

 

皆様、お元気でお過ごしのことと存じます。

 

私、Chiekoも、まだまだ元気で、相変わらずパソコンと農婦を楽しんでおります。

2016年は移住して19年めになります。夫が逝って20年です。

 

夫の急逝のあと、気がふれたようにカナダに移住したのでしたが、

あの頃は何の目算もなく、大勢の友人たちもあきれ返ったことでしょう。

まあ、しかし、19年たっても、いまだChiekoは生きています。不思議なことです。

 

 

移住した1998年ころはWindows95が出たころで、私はそれまでのMacを捨てて、

Laptopと旅行鞄二個で、カナダに移住したのでした。それ以来、私の人生において

 インターネットはとても重要な役割を果たしてきました。もしネットがなければ、とうの昔に

 尻尾を巻いて帰国していたでしょう。

 

 

Netのおかげで、孤独な日々も日本の友人たちともつながっていられたのでした。

メールだとかICQだとか、今ほどは確かで早い環境ではなかったのですが、

 そのころからURLも作り始めたのでした。電話料が何万もかかる時代でしたから、

 私にとって命綱のようなものでした。

 

 

今ではWindows10の時代で、高速、有能、昔とは雲泥の差の環境になりましたね。

 おまけにパソコンが安くなって、私でも三台も常備できるようになりました。

 あの頃も今も、Chiekoはネットにまみれて生活してます。同居人の息子は

いるのですが、パソコンは長い孤独な時期を支えてくれた家族そのものなのです。

 

 

さて、そのネットで、最近驚くものに出会いました。

 それは小さな小屋を建てて最低限の生活をしている若い人たちが多いことを知ったのです。

彼らはオフグリッドと言って、電気もソーラーで、水は川の水を引き込んだり井戸を掘ったり、

 風呂やトイレもない生活を工夫しながら送っています。小屋を建てる土地は、ほとんどの人は

 安く買っているのにも驚きました。そして2×43坪ほどの家を自力で建てているのです。

 空き地には野菜を育てています。生活に必要な様々な工夫をしています。

 仕事は必要なお金のためにだけしか働かないといっていますね。時間を売るのは一番もったいないと

 いうのが彼らの持論、必要にして最低限のもので十分と。

 

 

思い起こせば、夫と私の時代は、戦後続いた貧しい暮らしから抜け出し、家を建て、車を持ち、

 右肩上がりの生活を目指していました。それがある程度はかなう時代でもありました。それが自分たちを

 幸せにするものだと信じて疑わなかった。私たちは無理をしていたと思います。そんな豊らしさに

 惑わされて、夫の命が削り取られていたのではないかと思わずにはいられません。

 

 

限界集落のような田舎の農家で夫は育ちました。あの頃の私は田舎暮らしを十分に理解することは

 できませんでした。朴訥な夫の祖母や父母の生活を理解できませんでした。義母以外鬼籍に入って

 しまった今、悔やんでも遅いのですが、夫を失い、移住したカナダで20年近くも生活して、今頃彼らを

 理解できるといっても遅すぎますよね。

 

 

だからどうするといっても、いまさら、何もかもかもが本当に遅すぎます。この年、この時代に

ならないとわからないことのいかに多いことか。若いから突き進むこともできたのでしょうが、わからずに

 周りを傷つけたこともたくさんあったと思わずにはいられません。

 

 

それで、せめても、小屋暮らしの彼らのスローライフに真似て、裏庭やバルコニーで野菜を育てに励もうと

 言いたいのですが・・・。150坪の家に住みながら3坪に住む彼らの真似をしても・・・?。ですね。

そして、若い彼らに感心しながらも、厳しい寒さに耐えながら3坪のオフグリッド生活は、私にはとても無理だと

思うのです。この万能の時代、厳しい生活環境を自ら選んで生活している彼らのら精神に頭が下がります。

 たぶん、きっと、豊かさはてに、行き着いた破たんが、彼らには見えているのでしょう。彼らのような人たちが

 たくさん出てきたのは自然なことなのでしょう。

 この傾向は、日本だけではなく世界的なもののようですから、私には希望の光に見えてきています。

 

 

しかしながら一方、日本はどうなってしまうのでしょう。

 憲法九条を無視したような安保法案、驚きましたね。地震、津波、台風、豪雨、竜巻、土砂崩れ・・・。

 世界一の災害列島に破滅的な事故を起こしながら、また再稼働を始めた原発にも驚いています。

 客観的な現実が、彼らには見えていないのでしょうね。畑村洋太郎氏の「失敗は伝わらない」理論のように、

 日本の政府には足元の大きな奈落はたぶん見えていないのでしょう。

 遥か異国のかなたから、祖国を思って、歯がゆくてならないChiekoでした。

 

 

今年こそ、何事もないよりよい年でありますように願わずにはいられません。

 今年サンルームで柚子がなりました。これも温暖化の表れかもしれません。

 

 

柳谷Chieko 拝